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このQ&Aはイベント等で一般の方から頂いた質問にお答えしています。

当方にご質問の有る方はこちらへご連絡下さい。

馬関係者の方で専門(特に装蹄以外)に調べたい方は、こちらを覗いてみては

Q&A

目次

  • Q1, 装蹄とは?
  • Q2, 装蹄師になるには?
  • Q3, 馬に釘を打ち付けても痛くない?
  • Q4, 馬が速く走れる蹄鉄とは?
  • Q5, 兼用蹄鉄とは?
  • Q6, 磨き蹄鉄のメッキの仕方?
  • Q7, 蹄鉄の飾り方は?
  • Q8, 馬の爪に貼るボンドとはどんな物ですか?

  • 装蹄とは?

    目次 次の項目

    A1, 遥か昔の馬は自由に大草原を走り回る事で延びた蹄(ひづめ)を自然にすり減らし、その伸び具合を調整していました。しかし、家畜化され人間と共に暮らしはじめ、人間の都合により使役される事が多くなり、伸びる量よりすり減らす量の方が多くなり始め、蹄が必要以上にすり減ってしまうと、その中にある神経を刺激してしまうので、蹄を保護する為に長い歴史のすえに、考え出されたのが蹄鉄というものです。人間で言うと靴の用なもので、馬の蹄も人の爪と同様によく伸び、一ヶ月に約10mmほど伸びて1年で生まれかわります。蹄鉄を付けたため伸びた蹄を切ったり、蹄鉄を打ちかえたりする仕事が装蹄師です。普通約20日で蹄鉄を打ち替えます。 生理学や生物学、運動学などの知識も必要で、蹄鉄の調整で馬のケガや病気の治療をする装蹄療法も習得しなければなりません。 又、牛の蹄を削る牛削蹄師(うしさくていし)も装蹄師です。

    〈装蹄道具と装蹄作業〉

    ※下の写真をクリックするとそれぞれのページへ移動します。

    Q2,装蹄師になるには?

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    A2, 装蹄師になるには、社団法人日本装蹄師会が主催する認定試験(満18才以上)を受けて、合格したなら1年間、栃木県にある全寮制の学校に入ります。そして、卒業試験に合格したら2級認定装蹄師(免許書)の資格が与えられます。 2級認定装蹄師から5年経つと1級認定試験の受験資格が与えられます。試験に合格すれば、1級認定装蹄師です。(ここまでくると一人前と言われています。) 1級認定装蹄師から10年経つと指導級認定試験の受験資格が与えられます。試験に合格すれば、指導級認定装蹄師です。 試験の内容は筆記試験と造鉄(決められた課題の蹄鉄を時間制限内に造る)を受けます。階級が上がるのにつれて段々難しく成ります。 男女の区別がなく、女性装蹄師も誕生しています。

    Q3,馬に釘を打ち付けても痛くない?

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    A3,結構皆さん、馬の蹄(ひづめ)は、どこに釘を打ち付けても痛くないと思われている方が、多いようですけど馬の蹄は、殆どが肉の塊。人間と同じで、人間の爪を切っても痛くない部分がある様に馬も同じです。

    釘を打ち付ても痛くない部分(約5mm程)があります。釘で打ち付ける時は、専用の釘を使い釘付けをします。中には、蹄が悪い(生まれつき弱い、暴れて蹄鉄を外した時に蹄が欠ける)場合に充填材(ボンド)を蹄(ひづめ)に貼ったりして補強する事もあります。

    ※写真をクリックすると拡大します

    〈撮影協力 タケナカファーム〉

    Q4,馬が速く走れる蹄鉄とは?

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    A4, 全国の地方競馬場で使われている蹄鉄は平鉄蹄鉄・平ニューム蹄鉄で最近、主流になりつつある兼用蹄鉄。 平鉄蹄鉄で約220g・平ニューム蹄鉄で約140gです。 兼用蹄鉄は約30種類の蹄鉄があり重さは約100g〜75gです。 平鉄や平ニューム蹄鉄は地面に着く側の接地面が平坦であり 兼用蹄鉄の場合は接地面に突起物(滑り等を無くし事故防止を防ぐ為)があります。それと、重さです。今までの蹄鉄と比べ兼用鉄は数グラム軽いのが特徴です。例えにしてF1レースの世界。F1マシンの足元のタイヤやホイル。鉄板ホイルからアルミホイルさらに強度・軽さ求めマグネシュームで出来たホイルと進化してきました。 競馬とF1レース、どちらもタイムを競う世界、共通する点が有ると思います。蹄鉄も鉄からアルミニュームへさらにアルミ合金と進化して来ました。近い将来、マグネシュームで出来た蹄鉄が、出て来るかも知れません。 どうでしょうか、双眼鏡を片手にパドックで馬の脚元を見て何を履いているか。 また、最近、打った蹄鉄か、すり減っている蹄鉄か。多分、勝負する馬ならすり減っていない蹄鉄を履いていると思います。 洞察力を鍛えて馬券の参考にしてみてはいかかでしょう。

    ※写真をクリックすると拡大します

    〈平鉄,220g〉 〈平ニューム,140g〉 〈兼用鉄(TRS),100g〉 〈兼用鉄(TORS),90g〉

    Q5,兼用蹄鉄とは?

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    A5, 戦後、日本でも競馬が盛んになり、蹄鉄も進化してきました。 今から約20年前までは、平鉄・ニューム鉄が主流でした。その頃、日本中央競馬会主催の「第1回ジャパンカップ・レース」が行われ、アメリカ・フランスなどの外国の馬が履いていた蹄鉄がアルミ合金製の蹄鉄(兼用鉄)です。ジャパンカップが行われるまでは、日本にアルミ合金製の蹄鉄はなく日本の競馬関係者は驚きの色を隠せずにはいられませんでした。これを機に日本中央競馬会は、日本の各蹄鉄製作会社にアルミ合金製の蹄鉄を作れないかと開発・研究に力を入れてきました。そして現在、中央競馬・地方競馬では、軽量性・耐久性・安全性に優れたアルミ合金製の蹄鉄、「兼用鉄」が主流となっています。

    Q6,磨き蹄鉄のメッキの仕方?

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    A6, 笠松競馬場のイベント等で『磨き蹄鉄』を手に入れて方は、多いと思います。もうかれこれ3000個位は配布していると思います。でも『磨き蹄鉄』は、洗剤や薬品を使い機械で磨いた蹄鉄です。月日が経てば、劣化して行き光沢が消えて行きます。今回、私の考えた方法で費用も安く簡単に蹄鉄(磨いた蹄鉄を前提で)をメッキしてみました。 下の写真は磨いてから月日が経過したものです。

    ※写真をクリックすると拡大します

    〈上記の写真は、左が2年経過、右が4〜5年経過したものです〉

    《用意するもの》

    メッキスプレー(ホームセンターで購入),スッポンジ,タオルか雑巾,バケツ,ドライヤー,

    手順1,家庭用洗剤(中性洗剤)を使って蹄鉄に付いている汚れや油などを洗い流します。

    〈溝にはまっている玉みたなものは、蹄鉄を磨く時に機械の中に入れる石です。先の尖ったもので取り除きます。ついでに土や馬糞が残っていたら取り除きます〉

    手順2,洗浄した蹄鉄をタオルやドライヤー使って乾かしていきます。また温風を使うと蹄鉄が、熱くなります。ドライヤーの冷風を使って蹄鉄を冷やします。

    手順3,十分に乾かしたら蹄鉄にメッキスプレーを吹きかけていきます。この時、表部分だけスプレーして見えない裏部分は、スプレーしない方が良いです。裏面にスプレーすると表部分に塗料が垂れて仕上げが汚くなります。

    〈「ゴールドスプレー(金)」を塗りました〉

    〈こちらは、元々シルバー(銀)なのでつや出しだけで良いと思い「下塗り&仕上げスプレー」で仕上げてみました〉

    手順4,後は乾かすだけです。説明書によれば40〜50分位で乾きます。今日は、天気が悪く曇り空なので90分位で乾きました。

    ここまでの作業時間は、だいたい2時間弱です。

    ついでに一番最初に紹介した写真で磨いてから2年経過した蹄鉄と4〜5年経過した蹄鉄を丁度、家にあった「べっぴんさん」を使って光沢が戻らないか試してみました。

    左の蹄鉄は少し光沢が戻りましたが、右の蹄鉄は駄目でした

    左の蹄鉄に「下塗り&仕上げスプレー」を塗ってみました。

    少しは前より良くなったと思います。

    〈↑Before (修正前) クリックするとAfter(修正後)へ〉

    費用 は、メッキスプレー748円×2=1,496円です。業者に頼むと2.500円〜3.500円位です。

    今回は、ほとんど家に有る物を使い購入したのは、メッキスプレーだけなので1,496円で出来ました。この小さなスプレー缶で5〜6個は、塗装出来ます。光沢が消えてきたら塗り直せば一個の蹄鉄なら5〜6回は、塗れます。

    プロの様に上手に光沢を出す事ができませんが、自分で作る楽しみが有ると思います。是非、試してみては!。

    Q7,蹄鉄の飾り方は?

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    A7, イベントなどで皆さんから蹄鉄はどのように飾れば良いのかとよく聞かれます。特に「どちらの向きで飾れば良いのか?」という質問を良くされます。

    蹄鉄の発祥地、西欧では古来より弧蹄鉄は上の部分から幸運が入りたまっていき悪魔は入ってこないそうです。 になる様に飾ると良いと言われています。

    その反対にアメリカでは  このようになる様に付けると悪魔がすぐ側に近づいてきても、たちまちその中に吸込まれ、蹄鉄を下にして掛ければ蹄鉄の不思議な力が流れて悪魔が敷居をまたげずに立ち往生すると言う迷信があります。幸運に関する限り蹄鉄の取り付け方は、尖端をどちらに向けても構わないと言う事です。

    蹄鉄の飾る場所ですが、門.玄関.家の中.車などが一般的です。

    門や玄関に蹄鉄を飾ると悪魔が、家の中まで入ってこない。家に無事に帰ってくる事が出来るという迷信があります。アメリカで昔、「南北戦争に兵隊として出て行った息子が、無事に家に帰って来る様にと呪いで母親達が、門や玄関に蹄鉄を飾っていた」と言うお話をき聞いた事があります。

    家の中では、風水によると干支の馬年に家の中の北西の方向に蹄鉄を置くとギャンブル運が向上するそうです。馬年で無くても普段から北西の方向に置いておくとギャンブルや宝クジが、当たるかも知れません。

    日本では、馬は人や障害物を踏まず飛び越えることから「交通安全のお守り」として車に付けるのが一般的です。上記の写真の様にフロントグリルに取付けたりダッシュボードのポケットなど車の中に置いてもお守りとしては同じです。

    〈車などの取付け〉

    注意! ここで紹介する取付け方法はあくまで個人的に紹介しています。この取り付けにて車の破損や事故などは、保証できません。自己の責任で作業を行って下さい。

    用意するもの

    ドリル,緩衝材(片面が粘着テープになっているもの)オーディオ用,結束バンド(電気配線用)取付ける場所に応じて長さを揃える

    ※写真をクリックすると拡大します

    ご自分で蹄鉄にメッキをする方は、「Q6,磨き蹄鉄のメッキの仕方?」の手順2.まで作業を行いメッキの作業の前に結束バンドを通す穴を蹄鉄に開けます。

    ※写真をクリックすると拡大します

    蹄鉄の裏面に緩衝材を貼付けドリルで開けた穴に結束バンド通します。

    ※写真をクリックすると拡大します

    後は門のフエンス部分や車のフロントグリルにバンドを通して固定します。バンドは、金具と違い錆びる事はないので取り外しもハサミやニッパなどで簡単に出来ます。只、耐久性には不安が有ります。車の場合は、定期的に緩みや亀裂など点検する必要があります。

    ※写真をクリックすると拡大します

    Q8,馬の爪に貼るボンドとはどんな物ですか?

    前の項目 目次

    A8,

    以前からイベント会場や私の周りの人から馬の爪に貼るボンドとはどういう物ですか?(特にデーィプインパクトで使われて)と良く質問が多かってのですが、丁度良い写真が、手に入ったのでご紹介します。

    ※注意(下に説明するボンドは、デーィプインパクトに使われていた物と同じ物では有りませんのでご了承下さい)

    ※写真をクリックすると拡大します

    上の写真がボンドです。種類は色んなメーカーから出ています。それぞれの装蹄師さんの好みで使われていますが、大体の効能は同じでボンドが固まると馬の爪に近い硬さになります。

    この馬は、ケガにより爪が欠けてしまい釘を打ち付ける事が出来ないのでボンドを貼る事に成りました。

    この様にボンドを貼る事により安心して釘を打付ける事が出来る様になります。

    ボンドが無かった時代は爪が伸びるまで休養をしなけなりませんでした。

    また、生まれつき爪の弱い馬など装蹄師や厩舎関係を悩ましてきた問題を解決してくれる優れものです。

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